□状態:PCGS-MS65
このコインは古代マケドニアのフィリッポス3世の統治下で造られた、スターテルと呼ばれる金貨です。
フィリッポス3世はアレキサンダー大王の庶弟で、大王の急死後に王位を継承しました。このコインはアレキサンダー時代のスターテルと同じデザインで、おもて面には知恵の女神アテネが、裏面は勝利の女神ニケ(ナイキの語源)が刻印されています。
本コインの重量は約8.6グラム、直径は約17.5ミリメートルと私たち現代人から見ると小ぶりな金貨ですが、古代の地中海世界やメソポタミアではさほど金が採れたわけではなく、これでも大型の金貨に属します。
この金貨は古代金貨で最も人気がある金貨の一つですが、多くの個体は状態がさほど良くありません、写真のようにNGC社のケース表記をご覧いただくと
Ch AU
Strike:5/5
Surface:3/5
と書かれています、まずCh AUの意味ですがこれは「Choice About Uncirculated」の略でAU(準未使用)の上位に位置するコインに与えられる評価です。NGC社の古代コイン鑑定は、上記のようなアルファベットでの評価に加え、打刻の良しあし、表面のキズの有無などをそれぞれ5段階で評価します。Strike は打刻の良しあしで、ご覧のように本貨は5段階評価で最高ランクの5評価となっています。Surfaceは表面の状態ですが、これは中程度の3と評価されています。
さらにNGCの古代コインの評価は、上記のような記載に加え多くの場合マイナスの評価を加えます、例えばEdge Mark(エッジにキズあり)やClipped(ハサミ入れ)、Graffito(らくがきあり)、Bent(歪み)などのネガティブなコメントです。が、ご覧のように本貨には珍しくこのようなネガティブコメントが付いていません。 当然ながらこのようなネガティブコメントは、コインの価値評価に対して好ましい影響を与えません。
このコインは表裏とも図柄がセンターに打たれており摩耗もほとんど見えません。このコインの場合、刻印の高い部分、例えば表面のアテネのヘルメット部分やホホや鼻、裏面のニケの顔、旨、脚など摩耗して丸くなってしまうのですが、本貨にはそのような摩耗がほとんど見られず、とても2000年以上前に作られたコインだとは思えません。
この銘柄は比較的よく市場に出てきますが、このような好状態の個体はさほど多くは出てきません。 古代コインのコレクターにとっては外せないコインです。
■サイズ:直径約17ミリ、重さ約8.6グラム
■本貨は、アメリカの大手鑑定会社であるNGC社の鑑定ずみケースに入っております。真贋は同社によって保証されておりますのでご安心の上お買い求めください。
■ゆうパック「セキュリティ」でお届けします。
■お支払い:本商品は銀行振り込みか、クレジットカード決済でお受けしております。
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