□状態:ANACS-AU55(EF+程度)
このコインは古代インドで鋳造されたディナールとよばれる金貨です。鋳造されたのはヴァスデヴァ2世(AD240-270年)時代です。
サイズは直径約2.2センチ/重さは約7.7グラムで、現代コインと比べると小さいですが、古代は金の産出量が少なく、これが標準的なサイズです。当時のインドは帝政時代のローマと交易しており、サイズを統一したと考えられます。当時のローマではアウレウスと呼ばれる金貨が使われていましたが、サイズ・重量とも本コインとほぼ同じです。帝政ローマ時代のアウレウスなら、この程度の状態で80万円をくだることはありません。
表面は王様の立像、裏面はヒンドゥーの神様シヴァ(Ohpo)の座像です、Ohpo文字は当時のギリシャ文字で書かれていて興味深いです。
なお本コインはANACS社の鑑定済みコインで、同社のケースに入っております。ANACS社はアメリカのコロラド州で1972年に設立された、アメリカでもっとも古いコイン鑑定会社として信頼を得ています。同社の特徴の一つは古代インドの鑑定人がいる点で、ご覧のように評価を数字1-70までで行い、基準はPCGSやNGCの基準と同じです。なお現在ではANACS社はNGC/PCGSに次ぐ3番目のシェアを持っており、アメリカの大手オークションでも同社の鑑定済みコインは出品することができます。
現在のところ古代コインを検定できるのは、大手ではANACSしかありません。鑑定済みのクシャン朝ディナールはめったに市場に出てきません。
なお本貨に対するANACSの評価は写真のようにAU-55ですが、これは古代インドコインに対する同社の評価としてはかなり高いほうです。表面、裏面ともに目立った摩耗もなく、王の表情や服のヒダ、裏面のシヴァの表情などもはっきり残っています。また両面ともセンターに打たれており素晴らしい状態のコインだといえるでしょう。
■サイズ:直径約22ミリ、重さ約7.7グラム
■本貨は、アメリカの大手鑑定会社では唯一古代インドを鑑定できるANACS社の鑑定ずみケースに入っております。真贋は同社によって保障されていますが、万一偽物だった場合、無期限に返品をお受けいたします。
■ゆうパックでお届けします。
■お支払い:本商品は銀行振り込みか、クレジットカード決済でお受けしております。
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