□状態:ANACS-VF35(VF-程度)
グプタ朝はチャンドラグプタ1世の時代(AD320-335年ごろ)に建国され、3代目のチャンドラグプタ2世の時代に北インドから南インドまで版図を広げました。このコインはそのあとを継いだクマラグプタ王(AD409-450年ごろ)時代に発行された金貨です。この時代の金貨はクシャン朝と同様ディナールと呼ばれており、サイズや重量もクシャン朝時代の金貨を踏襲しています。
ただし図柄はずいぶんと変わりました。
表面は馬に乗った王様(クマラグプタ)で、裏面はヒンディーの神様ラクシュミで座椅子に座っています。ラクシュミが右手に持っているのは長い帯が結ばれた王冠です。この時代の人物や神様の描き方は独特で、クシャン朝時代と違い東洋的な体の柔らかさが感じられます。
店主はこのグプタ朝のディナールが好きで長いあいだ探してきたのですが、やっと手に入れることができました。しかも鑑定済みコインで、これはめったに出てきません。
本コインはANACS社の鑑定済みコインで、同社のケースに入っております。ANACS社はアメリカのコロラド州で1972年に設立された、アメリカでもっとも古いコイン鑑定会社として信頼を得ています。同社の特徴の一つは古代インドの鑑定人がいる点で、ご覧のように評価を数字1-70で行い、基準はPCGSやNGCの基準と同じです。なお現在ではANACS者はNGC/PCGSに次ぐ3番目のシェアを持っており、アメリカの大手オークションでも同社の鑑定済みコインは出品することができます。
現在のところ古代コインを検定できるのは、大手ではANACSしかありません。鑑定済みのグプタ朝ディナールは、クシャン朝ディナール以上にレアです。
なお本貨に対するANACSの評価は写真のようにVF-35です。グプタ朝のディナール自体が稀で、たまに市場に出てきても摩耗が進んだものが大半です。このコインも表面、裏面ともに摩耗が進んでいますが、このコインとしては平均を上回る状態です。
■サイズ:直径約19ミリ、重さ約7.7グラム
本貨は、アメリカの大手鑑定会社では唯一古代インドを鑑定できるANACS社の鑑定ずみケースに入っております。真贋は同社によって保障されていますが、万一偽物だった場合、無期限に返品をお受けいたします。
■ゆうパック「セキュリティ」でお届けします。
■お支払い:本商品は銀行振り込みか、クレジットカード決済でお受けしております。
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