オンラインショップ「ときいろ」

このコインは中華民国9年（1920年）に現在の中国本土で発行された1ドル（1円）銀貨で、描かれているのは清末から中華民国初期にかけての有力な政治家/軍閥であった袁世凱です。袁世凱は1916年に亡くなっており、このコインは袁世凱の死後発行されたものです。袁世凱の肖像が描かれた銀貨は数種あり、この銘柄は最も入手が容易なコインです。
 
ただし清朝末期から中華民国初期にかけて鋳造された、いわゆる「中国コイン」の相場上昇は近年眼をみはるものがあります。一昔前ならこの銘柄の未使用状態の個体でも数万円程度で入手できたものですが、現在ではめっきり入手が難しくなりました。
 
中国は経済成長や富裕層の拡大が予想され、「中国コイン」は今後も相場が上昇する可能性がありますが、なかでも以下の3条件を満たすコインは有望だと考えております。
 

1. 1. PCGS/NGC/ACCA、以上3社の鑑定会社によって真贋の鑑定がなされているもの。
2. 2. その上で高い評価を受けているもの、ただし銘柄によっては必ずしも数字が付与されていなくてもＯＫで、Details評価でも将来性が高い銘柄もあります。（「真贋が保証されている」だけで十分レアな銘柄があるからです。）
3. 3. レアな銘柄であること。

 
このコインは上記3条件のうち1と2を満たしております。ご覧のように状態はMS63(未使用品)で、この銘柄にしては状態が良い部類に入ります。中国コインはぞんざいに扱われてきたせいか、本コインのように未使用状態のものを見つけるのは容易ではありません。決してレアな銘柄ではありませんが、安価に入手できる今のうちにお持ちになっておかれてはいかがでしょうか。
 
なお本コインの表面は全体的に銀さび（トーン）でおおわれていますが、これはコインの価値に影響を与えるものではありません。自然に育ったトーンはそのコインの来歴を表現するものでもあり、トーンを含めてコインを眺めるのもコイン収集の一つの楽しみです。