□状態：NGC社鑑定MS63(未使用)、おそらく見本打ち
このコインは商品コード169-3、4のコインとほぼ同時代にオランダ本国で造られたデュカトーンで、VOC（オランダ東インド会社）のデュカトーンとデザインはほぼ同じですが、裏面が少し違います。169-3、4ではVOCと東インド会社のマークが入っていましたが、本コインでは1786という年号が刻印されています。さらに違いがもう一点、本コインは状態がMS63であり、ほぼ未使用状態です。そればかりでなく、写真ではわかりにくいですが、本コインのフィールド部分（何も書かれていない部分）は鋳造された当時の光沢が残っており、まるでプルーフのコインのようです。本銘柄にプルーフが作られた記録は残っていませんが、どうみても通常貨とは思えません。落札したオークションのカタログでも「見本打ち」と書かれていましたが、その見方は正しいのではないかと思います。通常貨とは別に特別に造られた個体ではないかと思います。
本銘柄はオランダで1739年から1794年にかけて作られました。鋳造はユトレヒトです。裏面のトーンが特に美しく、銀貨好きな方にとっては垂涎ものではないでしょうか。
■サイズ：直径約42ミリ
なおアメリカの2大コイン鑑定会社のうち1社、NGC社の鑑定済みケースに入っています。真贋はNGC社によって保証されていますのでご安心ください。
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